2026年2月25日水曜日

第3回 話し合いが進まない。「分かってほしい」を一旦横に置いてみる勇気

イメージ画像 ㏚ 「どうして、そんな風にしか言えないの?」 「普通はこうでしょ!」 喉の奥まで、熱い塊がせり上がってくる感覚。 言いたいことは山ほどあるのに、言葉にしようとすると涙が先に出てしまう。 あるいは、相手のあまりに無神経な言葉に、心が冷え切って固まってしまう……。 「離婚」をめぐる話し合いの中で、あなたは今、そんな出口のない迷路に迷い込んでいませんか? 相手に自分の正しさを分かってほしい。これまでの苦しみを認めてほしい。 そう願えば願うほど、話し合いは「争い」に変わり、あなたはさらに深く傷ついてしまいます。 今日は、その「熱い塊」を少しだけ鎮めるための、ひとつの考え方をお話しします。 「分かってほしい」は、自分を縛る鎖かもしれない 相手に分かってほしいと願うのは、あなたがこれまで誠実に家庭に向き合ってきたからです。 でも、悲しいことに、心が離れてしまった相手に「理解」を求めることは、砂漠で水を掘り続けるような虚しさを伴うことがあります。 「どうして分かってくれないの?」という問いは、あなたの心のエネルギーを激しく消耗させます。 もし、その「分かってほしい」という切実な願いを、一旦横に置いてみたらどうなるでしょうか。 それは、相手を許すことではありません。 「相手が理解してくれなくても、私の価値は変わらない」と、自分を解放してあげることなのです。 「普通」という言葉を手放して、自分を守る 話し合いが紛糾するとき、私たちはつい「普通は~」という言葉を使って自分を正当化しようとします。 でも、離婚という非常事態において、誰かにとっての「普通」は、もはや通用しないことが多いのです。 「普通はこうするべき」という戦いを挑むのではなく、「私はこうしたい」「私はこれが譲れない」という、主語を「私」にした対話に変えてみる。 相手がどう思うかではなく、あなたがこれからの人生をどう生きたいか。 焦点を目線の先の相手から、自分の足元へと戻してみる。 それだけで、喉の奥の熱い塊が、少しずつ形を変えていくのを感じられるはずです。 沈黙は、あなたの「負け」ではありません 話し合いが進まず、言葉が途切れてしまうことを恐れないでください。 感情が溢れて冷静になれないときは、「今は話せない」と席を立ってもいいんです。 分かってもらえない悔しさに震える夜は、どうか思い出してください。 あなたがどれだけ正しく、どれだけ頑張ってきたか。 それを一番知っているのは、他の誰でもない、あなた自身です。 相手からの「理解」という判子をもらわなくても、あなたはもう、十分に自分を認めてあげていい。 今はただ、温かい飲み物でその喉の熱さを癒やして。 話し合いの出口は、相手を説得した先ではなく、あなたが「自分の心」と仲直りした先に、ふっと現れるものですよ。 なぎより